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#12 ライフ マージンノート

講評・仕様:

購入価格 864円
紙質
なめらかさ 十分になめらか。一番ではないが最高級の中に入る。
厚さ 厚すぎず、薄すぎず。やや裏抜けの心配を思い起こさせるくらいには薄い。
コシ・しなり 今まで扱ってきた中でも一番を争うほどのしなりがある。
入手しやすさ 新発売当初はどこにも見つからなかったが、しばらく経つとあちこちで見つかる。
開きやすさ・綴じ 今まで扱ってきた中でも一番を争うほどに開きやすい。
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け 万年筆のインクだと、やや乾きが遅い。
その他アピールポイント 何といっても貴重なマージン罫である。
枚数 80枚 紙色 白 種類 方眼/横罫

項目:

1枚単価(14.175円) 3 ■■■ 
紙質(なめらかさ) 4 ■■■■
紙質(厚さ) 4 ■■■■
紙質(コシ・しなり) 5 ■■■■■
入手しやすさ 3 ■■■
開きやすさ・綴じ 5 ■■■■■
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け 3 ■■■
その他アピールポイント 5 ■■■■■
総合得点 32/40
平均値 4/5

感想:

以前の記入から約一年三ヶ月ぶりの更新である。その間ずっとクロスカバーノート(伊東屋)を使い続けていたので、なかなか他のノートの講評を書く機会がなかった。今回、クロスカバーノートと、ペン習字ペン+プラチナカーボンインクの組み合わせで、どうしてもにじみが発生してしまうので、新たに、別のノートを使うことになった。ペン習字ペン+極黒とクロスカバーノートの組み合わせなら、なんら問題はないのだが。一年三ヶ月ぶりなので、条件が変わってしまった。以前の万年筆は、プラチナ#3776+ブルーブラックだったのだが、永久保存性を考えて、つけペン+証券インク、ペン習字ペン+極黒、またはペン習字ペン+プラチナカーボンインクのいずれかを使って評価している。更新頻度はゆっくりであるが、今後も記録を残していく。
このノートは、発売当初にとても喜んだ記憶がある。というのも、私が無類のマージン好きだからだ。標準ノートとして、このノートを採用するつもりだったのだが、これよりも安く伊東屋のクロスカバーノートが発売されているのを知り、そちらを、日々のできごとを記録する標準ノート(振り返りノートとも呼んでいる)に採用したのだ。表紙にクロス(布)を使っているので保存性に優れているのだが、紙質は、断然こちらのマージンノートが優れている。今は別途ノートカバーを付けている。私の望みを全てかなえるノートだ。

#4 満壽屋 MONOKAKI

講評・仕様:

購入価格 1134円
紙質
なめらかさ ややなめらか
厚さ 普通
コシ・しなり コシ、しなり良好。
入手しやすさ 丸善で見たのみ。
開きやすさ・綴じ 適度に開く。
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け 吸乾性、にじみのなさは申し分ないが、若干裏抜けあり。
その他アピールポイント 表紙は越前和紙で切絵の意匠を凝らし、厚手の見返し。
枚数 80枚 紙色 クリーム 種類 横罫(太罫)

項目:

monokaki

1枚単価(14.175円) 1 ■ 
紙質(なめらかさ) 3 ■■■
紙質(厚さ) 3 ■■■
紙質(コシ・しなり) 4 ■■■■
入手しやすさ 2 ■■
開きやすさ・綴じ 3 ■■■
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け 3 ■■■
その他アピールポイント 4 ■■■■
総合得点 23/40
平均値 2.9/5

感想:MONOKAKI(罫あり)

おそらく、今回のノート選手権の中でもトップクラスの高級ノートだろう。なに、表紙に越前和紙の羽二重紙を使用し、高木亮氏のきりえをデザインし、ノートカバーのために見返しを厚くしているという、なんとも「高級」なノートである。今回の試みがなければ、おそらく購入しなかったノートである。9mmという太罫も、ああ万年筆を使うことが前提なのだなと思えるし、クリーム色の紙も、上品で落ち着いている。とにかく、ストレスを感じることはないだろう。若干裏抜けを感じないわけではないが、全く許容範囲である。許容範囲でないのは、価格だけである。これでもし、価格が半分だったら、優勝候補の一角を担っていただろう。心がときめくノートであるのは間違いないが、価格設定は微妙である。

#3 ロディア ロディア A5

講評・仕様:

購入価格 464円
紙質
なめらかさ なめらか
厚さ やや厚い
コシ・しなり 普通
入手しやすさ 大手文具店で入手可能。
開きやすさ・綴じ ホッチキス綴じで開きにくい。
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け 吸乾性良く、にじみ抜けはない。
その他アピールポイント 表紙がつるつるで丈夫そう。デザイン良い。
枚数 48枚 紙色 白 罫線灰 種類 方眼

項目:

ロディア

1枚単価(9.67円) 2 ■■ 
紙質(なめらかさ) 4 ■■■■
紙質(厚さ) 3 ■■■
紙質(コシ・しなり) 3 ■■■
入手しやすさ 3 ■■■
開きやすさ・綴じ 2 ■■
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け 4 ■■■■
その他アピールポイント 3 ■■■
総合得点 24/40
平均値 3/5

ロディア感想:

 

まず、RHODIAという名前だけで与える印象というものがある。フランス製というのも、わたしにとっては重要だ(フランス好きのわたしとしては)。RHODIAと聞くと、どうしてもメモパッドの印象が強く、自分でもA5の綴じノートが出されているなど、この試みを始めるまで全く知らなかった。さすがにRHODIAというだけあって、ここぞというものは外していないが、実はもっとすごいものを期待していたので、正直拍子抜けだったというところはある。

いずれにしても存在感のあるノートの一つではある。

#2 ツバメノート ツバメノート

講評・仕様:

購入価格 432円
紙質
なめらかさ なめらか
厚さ 厚い
コシ・しなり 良い
入手しやすさ 主要文具店、生協で入手可能。入手しやすい。
開きやすさ・綴じ 開きやすい。小さい束に分かれている。
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け 乾きやすく、にじみなく、抜けもほとんどなし(若干あり)。
その他アピールポイント 表紙は伝統的な図柄で、コラボレーションも多い。
枚数 100枚 他 紙色 白 種類 横罫

項目:

ツバメノート

1枚単価(6.4125円) 4.5 ■■■■□ 
紙質(なめらかさ) 4 ■■■■
紙質(厚さ) 4 ■■■■
紙質(コシ・しなり) 4 ■■■■
入手しやすさ 4 ■■■■
開きやすさ・綴じ 3.5 ■■■□
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け 4 ■■■■
その他アピールポイント 4 ■■■■
総合得点 32/40
平均値 4/5

ツバメノート感想:

あこがれのノートの代名詞の一冊ともなっているツバメノートを、実は初めて購入したのだった。若干の裏抜けがあるほかは、他に短所を見つけることができない。良くも悪くも安定していて、面白みはないが、安心感は折り紙つきだ。王道のノートだろう。伝統の一冊だ。セクションノートは見送っている。*1

*1) その後、購入したことは言うまでもない。

#1 伊東屋 カラーチャート(限定) クロスカバー

講評・仕様:

購入価格 513円 (50%引きアウトレット)通常1188円
紙質
なめらかさ ややなめらか
厚さ 普通
コシ・しなり 普通
入手しやすさ 伊東屋その他オンラインで入手可能。ただしこの値段は希少。
開きやすさ・綴じ やや難あり
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け ややにじみあり。抜けあり。やや乾きにくい。
その他アピールポイント カラーバリエーション豊富。アウトレットが安い。
枚数 80枚 紙色 白 種類 横罫、方眼/横罫

項目:

カラーチャート(クロスカバー)

1枚単価(6.4125円) 4 ■■■■ 
紙質(なめらかさ) 4 ■■■■
紙質(厚さ)  3 ■■■
紙質(コシ・しなり) 3 ■■■
入手しやすさ 2 ■■
開きやすさ・綴じ 2 ■■
吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け 2 ■■
その他アピールポイント 3 ■■■
総合得点 23/40
平均値 2.9/5

カラーチャートクロスカバー感想:

高級ノートの沼にはまるきっかけを作ったノート。伊東屋のオンラインショップのアウトレットコーナーで、たたき売られていたのを見て、高級ノートの魅力、ハードカバーの安定さ、素材としての価値を知ってしまった。日記用に10年分24冊も買い求め、ほとんどおかしいレベルである。1026円相当が50%引きの513円で入手でき、在庫限りとあっては、入手するしかない。ハードカバーの表紙は、所有する喜びを与えてくれるし、他の部分も及第点で基本の仕様は申しぶんない。ここからすべてが始まったかと思うと感慨深い。

高級ノート選手権

相変わらず、高級ノートの模索が続いている中、いよいよ高級ノート選手権を開くことにした。自分にとっての一番を見つけるために、一定の条件のもとに、一定の評価を与え、その中で優劣を競い合うことにする。以下にその条件と項目を記す。当初の条件とその後の結果に、多少のズレが生じているのはご容赦いただきたい。(例:モレスキン、A5サイズ以外、リングノートなど)。

条件:

  • A5サイズノート
  • 方眼、ドット方眼、または横罫
  • 表紙は基本的に紙材質(一部ハードカバーあり)
  • 価格は1500円(税込)が上限(結果、モレスキンはエントリーに入らない)*1
  • 筆記用具は万年筆利用(プラチナ万年筆 #3776センチュリーおよびプラチナ万年筆のブルーブラックインク)
  • リングノートをのぞく(個人的な趣味とノートカバー利用のため)*2

項目:

  • 価格(1枚あたりの単価)
  • 紙質
    • なめらかさ
    • 厚さ
    • コシ・しなり
  • 入手しやすさ
  • 開きやすさ・綴じ
  • 吸乾性(裏写り)・にじみ・裏抜け
  • その他アピールポイント

各項目5点満点
総合得点と平均値(小数点第2位を四捨五入)

*1) 当初は、この条件のため、通常のハードカバーのモレスキンはエントリーしない予定だったが、カイエジャーナルが1000円だったため、エントリーさせることにした。やはり高級ノート選手権で、モレスキンがエントリーしないのはもどかしい。

*2) その後、番外編としてリングノートのエントリーをおこなっている。