古いものを見直すのは大変だ

先日OASYS Pocket 3(オアポケ3)を見直そうと思った。単三乾電池とバックアップ用のリチウム電池を交換して、電源を入れると、「FROMカードを入れ直してください」というメッセージが出る。システムが飛んでしまったらしい。ここから長い戦いが始まる。

オアポケ3はシステムが飛びやすい。システムがRAMに入っているからだ。バックアップの電源がなくなるとシステムが飛んでしまう。そしてシステムを入れ直すには、システムカードというものが必要になる。システムカードを作るには、もはやWindowsXP以降でサポートしていないSRAMカードというものが必要になる。SRAMカードもまたバックアップ電池が必要なカードで、前回交換したのははるか昔の話だ。果たしてまともに動くのかどうか怪しいが、ともかくこれを用意する。

何しろ古い機械のことなので、インターネットは殆ど役に立たない。自分の持っている膨大なデータの中から必要なものを取り出す必要がある。システムカードを作るためのユーティリティはバックアップのフォルダから何となく見つけることができた。これをシステムカードに移すためには、専用のソフトウェアが必要になる。このソフトウェアがWindows上では動かない。OASYSかFMRかMSDOSか、とにかく古い環境が必要なのだ。

つい先日Fedora9をインストールしたマシンを潰すことにした。Windows98をインストールして、これをMSDOSモードで動かせば、もしかしたら成功するかもしれない。ともかくWindows98をインストールすることが最初だ。その後、Windows98でPCMCIAを使えるようにする。ここまではおおむね順調だった(Fedora9のパーティションに一癖あり、そのままではWindows98でフォーマットすらできなかった。結局超漢字4を持ってきて、パーティションの削除だけを行った)。SRAMカードを挿入して、システムカード作成ユーティリティを動作させてみるが、正常に動かない。やはりWindows上ではダメらしい。あきらめかけたが、以前MSDOS用のPCMCIAドライバを持っていたことを思い出した。しかし、それがどこにあるのか分からない。もちろん、MSDOS用のPCMCIAドライバなぞインターネットで簡単に見つかるはずがない。薄らいだ記憶を頼りに、まずは自宅の全文検索サーバに「PCMCIA」と入力する。すると、手がかりが見つかった。自分の購入したPCMCIAスロットは「MobileMax DeskRunner」というハードウェアだったのだ。これを動かすソフトウェアが別にある。たしか「CARDSOFT」というのが手がかりになるんじゃないかと思って、この単語で全文検索すると、はたしてバックアップの奥の方に実行ファイル一式が残っていた。大昔のバックアップPDの中に残っていたのだ。DOS/Vマシンのconfig.sysやautoexec.batなども一緒に残っていたので、これを参考にMSDOS用の環境を作ってみる。とりあえず動くようにはなったが、結局システムカードはできなかった。ハードウェアが古くて動作が不安定になっているらしい。もしくはまだ足りないものがあるのかもしれない。データを「ddする」タイミングで異常終了してしまう。またはSRAMカードを認識することが不安定だ。

結局、オアポケ3はいまだ動いていない。
しかし、同時並行で行ったフィルムスキャンQSCANの再試行はうまくいき、いまはだましだまし使えている。たまにSCSIエラーがでるが、何度か立ち上げ直すと機嫌の良い時がある。これを見計らってスキャニングを行っている。

オアポケ3はまだ動いていないが、収穫はあった。自分の全文検索環境がすこぶる役に立つと言うこと、フィルムスキャナがまた何とか息を吹き返したこと、そして、オアポケ3の最新バージョンが041版まで上がっているのを知ったことだ(自分のは確か010版だ)。

vmware playerの不具合
ファイル名をUTF-8化
パールとメカブと案山子
MTOSが正常動作する
MTOS-4.2rc1-ja

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このページは、ちんみが2008年12月30日 22:20に書いたブログ記事です。

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