昨日クライストの「話しながらだんだんと考えを仕上げること」について書いた。そのとき思い出したことがある。岩波文庫の復刊シリーズというのがあり、それが始まる当初、一般読者からリクエストを募った。もう二十年くらい前の話だ。私はそのとき、クライストのこわれがめの他、様々な作品の復刊リクエストを行った。高校生の時の話だ。明治学院大学文学部フランス文学科の推薦入学オリエンテーションというのがあり、そのとき先輩OBに復刊リクエストの話をした。そうしたら、その先輩OBというのが岩波書店の社員だった。社内で、変な復刊リクエストをしてくる奴がいると話題になっていたんだ、それがお前か! あんな売れない本復刊できるかっ、と奇妙な巡り合いをしたのだった。しかし、その後クライストのこわれがめは復刊したのだった。大変うれしかった記憶がある。
その後、ふっと内容を思い出す。
たしか、甕を壊したのは誰か探す話だった。
Poisson d'orたしか、甕を壊したのは誰か探す話だった。
和歌山毒カレー事件とカフカの審判
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